ソーシャルレンディングおすすめ事業者の比較

メニュー一覧

ソーシャルレンディングを投資の視点から考察

ソーシャルレンディングで投資すれば、年利3%から10%超の収益を期待できます。その一方で、資金を借りた人が返済しなければ、損してしまいます。また、ソーシャルレンディング事業者が事件等を起こしてしまう場合も、損してしまいます。

そこで、ソーシャルレンディング事業者について、いくつかの観点から比較しました。最も「おすすめ」の事業者はどこになるでしょうか。

手数料を比較

投資するにあたり、最も気になる点の一つは、取引手数料でしょう。と言いますのは、将来の収益は、どのようになるか事前に確定しません。一方、手数料は事前に確定しています。

ならば、手数料は少しでも安い方が良いです。そこで、主なソーシャルレンディング事業者の手数料を確認しました。全社で手数料無料です。

よって、手数料で優劣を比較することはできない、という調査結果でした。

では、ソーシャルレンディング事業者は、どこから利益を得ているのでしょうか。ボランティアではありませんし、収入がなければ、社員の給料やオフィスの賃料を支払うこともできません。

事業者の主な収入源は?

ソーシャルレンディング事業者の主な収入源は、「債務者(資金を借りた人)が返済するお金」です。

イメージは、以下の通りです。

  • 債務者:年率10%で資金を借りる
  • 投資家:年率8%で利益を得る
  • 事業者:残り2%が収入になる

事業者が得る比率は、業者ごとに異なります。お金を借りた人が手数料を負担しますので、私たちは、手数料を考えずに案件を考えることができます。

利回りの大きさを比較

手数料の次は、利回りの大きさを比較しましょう。利回りが大きいと、その分リスクも大きくなると予想できます。ここでは、リスクはとりあえず脇に置いて比較します。

数字は、すべて各事業者ホームページから得たものです。

事業者名 利回り 公式
オーナーズブック 4.0%~14.6%
クラウドクレジット 2.5%~13.0%
LENDEX 7.0%~10.0%
SBIソーシャルレンディング 3.2%~10.0%
トラストレンディング 6.0%~10.0%
クラウドバンク 6.0%~7.0%
Funds 1.5%~6.0%

最も低い利回りは1.5%、最も高い利回りは14.6%となりました。ざっと眺めると、大きな利回りを提示する事業者は、利回りが小さい案件も同時に扱っている傾向が見えます。

逆に、最も大きな利回りを抑え気味にする場合は、最低利回りが高くなる傾向が分かります。

利回りが大きいということは、その分だけリスクが高いということを示します。よって、「利回りが高いから、良い案件だ」という図式は成り立ちません。

しかし、高い利回りを求めたい場合は、オーナーズブックやクラウドクレジットでの取引が候補になります。

返済遅延が起きた時の情報公開で比較

ソーシャルレンディング事業者がどれだけ注意を払っても、債務者(お金を借りた人)の返済が滞ってしまう例が発生するのは、仕方がありません。

債務者はお金を借りてビジネスを展開しますが、そのビジネスが不調に終わる場合もあるからです。だから、そのリスクの対価として、他の金融商品と比べて高い利回りを得られます。

ここでは、返済遅延(延滞)が発生した場合の、情報公開のレベルを比較します。延滞が発生したとき、情報を公開しなかったり、情報の提供がひどく遅かったりする事業者ですと、安心してその事業者を使いづらいかもしれません。

下の表は、実際に延滞が発生した案件について、どのように対応したかを示しています。

「該当なし」は、返済遅延が起きた事例がないと見受けられることを示します(2018年10月現在)。

事業者名 返済遅延時の対応 公式
オーナーズブック 該当なし
クラウドクレジット ホームページで進捗を公開
LENDEX 該当なし
SBIソーシャルレンディング ホームページで進捗を公開
トラストレンディング 該当なし
クラウドバンク 該当なし

支払い遅延が発生してもホームページで公開しない業者がある中、当サイトでご案内している上の各社につきましては、情報公開レベルが高いと分かります。

すなわち、何が起きているのか分からずに途方に暮れる、という状態になりづらいと期待できます。

さらに、「該当なし」は、支払い遅延が発生していないだろうことを示しています。高い利回りを確保しつつ、支払い遅延がないというのは素晴らしいです。ただし、今後も遅延が発生しないということではありません。投資には慎重さが求められます。

事業分野で比較

次に、事業分野で比較しましょう。不動産業者への貸付が多いのか、それとも海外が多いのか、といった比較です。同じソーシャルレンディングでも、事業分野で複数の事業者を使い分けることが可能です。

下の一覧は、その分野でだけ事業をしているという意味ではありません。その分野が多いという意味です。

事業者名 主な事業分野 公式
オーナーズブック 不動産
クラウドクレジット 社会事業が多い【海外案件中心】
LENDEX 不動産
SBIソーシャルレンディング 太陽光、不動産、カンボジア実習
トラストレンディング 公共事業関連
クラウドバンク 太陽光、不動産【海外案件多い】

事業者ごとに、特徴が出ていることが分かります。

一覧を見ますと、不動産関連が多いことが分かります。不動産は、私たち投資家の安全度を高められるのが特徴です。不動産を担保に取っておけば、返済が滞っても、その不動産を売却することで資金を回収できるからです。

なお、クラウドクレジットですが、海外の貧しい人々の自立支援事業等に特徴があります。よって、社会事業としました。中小企業等への貸付案件等も、多数あります。

独自サービスで比較

ソーシャルレンディングは、出資額×利回りで収益が決まります。それとは別に、何か私たちにサービスをしてくれるか?という点で比較してみましょう。

Funds(ファンズ)

Fundsは、ファンドを作る場所を他社に提供します。そして、ファンドを作った企業は、自社のグループ会社に貸付します。

ソーシャルレンディングは、「だれがお金を借りているか」を公開できないというデメリットがあります。しかし、Fundsの方法ならば、「ファンドを作った企業のグループ企業がお金を借りている」ことが分かります。

よって、ファンドを作った企業を見れば、お金を借りた企業の信頼度を把握しやすくなります。

SBIソーシャルレンディング

SBIソーシャルレンディングに登録・手続きして投資しますと、ポイントをもらえます。そのポイントを使って、様々な商品や現金と交換することができます。

SBIグループは巨大であり、ポイントシステムを保有しています。顧客にとって、ありがたいプログラムです。

おすすめの事業者はどこか

以上の比較を使って、おすすめの事業者はどこか、検討してみましょう。

選ぶにあたり、1業者に限定する必要はありません。むしろ、複数の事業者で口座を持つことが必要です。

と言いますのは、例えば同じ「不動産」といっても、事業者ごとに案件が異なります。そこで、良い案件が見つかったらすぐに対応できるようにするためです。

なお、この記事でご案内しました事業者は、事業継続に支障をきたす事件・事故が起きていません。そこで、法律順守や財務の面からは、一定の基準をクリアしていると考えられます。

事業者を選ぶ基準例

  • 国内に強い事業者から1つ~2つ、海外に強い事業者から1つ
  • 不動産に強い事業者から1つ~2つ、その他に強い事業者から1つ
  • 何か気になることがあれば、それも基準に追加

このような組み合わせだと、バランスが良いと考えられます。組み合わせ例は、以下の通りです(この3社が良いという意味ではありません)。

オーナーズブックは不動産に強いです。クラウドクレジットは海外に強く、社会貢献の意識が強いです。そして、SBIソーシャルレンディングは、SBIグループの一員だというメリットを意識しました。

SBIグループは巨大です。そこで、SBIソーシャルレンディングに何かあっても、グループからの支援を得られるのでは?という期待を込めています。

また、Fundsは、ソーシャルレンディングのデメリットを緩和するビジネスモデルを採用しています。安全を重視する場合、Fundsも選択肢になるでしょう。

以上、ソーシャルレンディングのおすすめ事業者を比較してみました。

なお、当サイトが紹介している事業者を、クラウドファンディング事業者も含めて、以下のような分類で一覧にしています。

ソーシャルレンディング事業者
事業者名 特徴 公式
SBIソーシャルレンディング SBIグループが運営するソーシャルレンディングです。大企業ですので、安心度が高いです。
クラウドクレジット 世界各国の事業者や個人向け貸出に注力しています。分散投資の一つとして検討できます。
トラストレンディング 貸出期間は1年~2年、担保設定ありで利回りが10%前後の案件が多いのが特徴です。
オーナーズブック マンションやオフィスなど不動産に特化したローンファンドです。1万円から取引可能です。
ポケットファンディング 沖縄に本拠を置き、貸付先も沖縄周辺が多いのが特徴です。1万円から取引可能です。
クラウドバンク 国内外問わず、様々な事業案件に投資できます。貸付期間も多様なのが特徴です。
LENDEX 1年以内の短期ファンド中心、利息は毎月分配、大部分に担保を設定しています。
Funds ファンドを作る場所を他社に提供しています。また、ソーシャルレンディングの透明性を高めることに注力しています。
不動産投資型クラウドファンディング
事業者名 特徴 公式
CREAL(クリアル) 不動産クラウドファンディング。投資先の物件詳細が公表され、1万円から投資できます。
FANTAS funding(ファンタス) 不動産クラウドファンディング。空き家を再生して価値を高め、収益を得ます。
株式投資型クラウドファンディング
事業者名 特徴 公式
FUNDINNO ベンチャー企業の株主になって、会社が将来大きくなるのを期待するエンジェル投資です。
エメラダ 新株予約権を購入します。10年以内のIPOまたはM&Aで、大きな収益を期待します。
寄付型クラウドファンディング事業者
事業者名 特徴 公式
ふるまる ふるさと納税制度を利用したクラウドファンディングです。寄付金控除を利用できます。