クラウドバンクは、国内案件にとどまらず、海外案件も豊富にそろえています。また、円だけでなく米ドルで投資することもできます。
そこで、クラウドバンクの特徴を確認しましょう。
クラウドバンクは、2018年9月現在、デフォルト率が0.0%となっています。すなわち、貸し倒れになることなく、資金を全額回収しているということです。
事業を長く続けていれば、多少のデフォルトが発生するのは仕方がない面があります。デフォルトのリスクがあるから、高い利回りを提示しています。
デフォルトリスクがない銀行預金は、利率が0%近くです。日本国債の金利も、似たようなものです。
一方、クラウドバンクの平均利回りは、6%を優に超えます。その分だけ貸し倒れのリスクもあるということですが、それを顕在化させない事業運営を展開しています。クラウドバンクの「中の人」の優秀さが分かります。
では、クラウドバンクでデフォルトが発生する場合、私たちはどのように評価すれば良いでしょうか。このままデフォルト率0.0%を継続してほしいですが、永遠に0.0%を期待するのは無理があります。
そこで、今までの事業実績を使って考察してみましょう。
クラウドバンクの事業実績(2018年9月現在):
サービス開始:2014年
貸付総額277億円
貸付件数:1,200件以上
この状況で、1件または数件の貸し倒れが発生したとしても、全体の0.1%~0.2%程度にとどまります。平均利回りは6%を超えますから、十分に分散して投資すれば、仮にデフォルト案件をつかんで元本割れしてしまったとしても、復活可能ということになります。
クラウドバンクは1万円から投資できます。実際に資金を出す場合は、十分に分散して安全を確保しましょう。
下の案件一覧の画像は、クラウドバンクから引用したものです。海外案件が2つあることが分かります。クラウドバンクを利用すると、日本だけでなく海外にも投資できるのが特徴です。
通常、日本で投資というと、株式投資が中心になるでしょうか。この場合、主に日本の企業に投資するでしょう。債券を買う場合も、日本企業の債券が多いかもしれません。
日本に住んで、円で収入を得て、自分の資産も円で、投資先も日本です。この場合、分散効果がほとんどありません。日本で何かリスクが顕在化すると、逃げ場がありません。自分の収入も資産も、すべてダメージを受けてしまいます。
この点、クラウドバンクを使うと、海外に分散投資できます。海外分散投資の一環として、ソーシャルレンディングを利用できます。
海外案件に投資するときも、日本国内の案件と基本的には同じ仕組みです。異なるのは、通貨です。アメリカの案件ならば、米ドルで貸付が行われます。
しかし、私たちが入金するのは、円です。では、どのように投資するのでしょうか。クラウドバンクでは、2種類の案件を提供しています。
顧客が米ドルに両替して投資する場合、顧客自身がクラウドバンク内で両替して、米ドルで投資します。収入も米ドルで受け取りますので、口座内には円と米ドルの2種類が存在することになります。
米ドルのまま出金することも可能です(米ドルでの入金はできません)。
また、米ドルで収入を受け取った後、円安になるのを待つという方法も使えます。円安になったら、円に両替して利益を狙います。
この方法だと、ソーシャルレンディングでの利益と、為替差益の両方を得られます。
円のまま海外に投資する場合、顧客は円で投資して、円で受け取ります。しかし、アメリカではドルを使います。案件を遂行する過程で、クラウドバンクが両替してくれます。
米ドルで資産を持つ必要がないという場合は、円のまま投資する方法が良いでしょう。
なお、円で海外投資する注意点は、円高です。投資を開始した時よりも運用終了時に円高だと、円で受け取れるお金が目減りしてしまいます。
米ドル建てでは大きな利益でも、円にしてみたら寂しい限り、というのはあり得る話ですので、気を付けましょう。
さて、海外に投資する場合、気になるのは両替手数料です。と言いますのは、大手銀行のような両替手数料だと、手取り収入が大きく減ってしまうからです。
例:みずほ銀行の両替手数料
米ドル/円=110円のとき、顧客は米ドル/円=111円で米ドルを買います。また、米ドル/円=109円で米ドルを売ります。すなわち、スプレッドは200銭です。
ここでは、みずほ銀行の例を挙げました。
スプレッド200銭の意味ですが、米ドルを買うときに、両替した額の1%近くを事実上の手数料として支払います。そして、再び円にするときも、1%近い額を手数料として支払うという意味です。合計で2%近い手数料です。
クラウドバンクの貸付案件の平均利回りは、6%を優に超えます。しかし、そのうちの2%を両替のために支払うのは、もったいないです。
100万円の投資だったら、両替だけで2万円近くになります。
では、クラウドバンクの両替手数料(スプレッド)は、どうなっているでしょうか。
クラウドバンクのスプレッド(両替手数料)は、60銭です。すなわち、みずほ銀行の3分の1くらいです。
クラウドバンクを通じて投資する顧客は、貸出案件や利率に注目するでしょう。両替手数料を気にしない顧客は少なくないはずです。よって、クラウドバンクは、都市銀行並にスプレッドを200銭にして、稼ぐことも可能です。
しかし、スプレッドを抑えています。顧客にとって、とてもありがたい話です。
以上を概観しますと、円での高利回りはもちろん、米ドルでも高利回りを得たい、海外に分散投資したいという場合、クラウドバンクが候補になるでしょう。
企業情報
会社名 | 日本クラウド証券株式会社 |
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所在地 | 東京都港区六本木七丁目4番4号 六本木Artshell 5F |
主な事業内容 | クラウドファンディング事業、有価証券の募集・売出し及び私募の取扱い並びにその売買、売買の媒介及び取次ぎ又は代理業務 他 |
設立 | 2013年4月 |
免許・登録 | 第一種・第二種金融商品取引業、貸金業 |
加入団体 | 日本証券業協会、日本貸金業協会 |