ソーシャルレンディングとFX(外国為替証拠金取引)は、あまりに分野が離れているように見えます。しかし、「お金でお金を作る」という意味では、同じ分野です。
そこで、比較してみましょう。
同じ分野だといっても、大幅に異なる場合、分散投資としてFXも選択肢になります。同じようなものだったら、あえてFXをやる必要はないかもしれません。分散投資のメリットよりも、管理が大変になるデメリットが大きいからです。
FXとは、通貨と通貨の交換です。例えば、円を売って米ドルを買うという具合です。この取引で利益を狙う方法は、主に二つです。
収益源1:為替差益
例えば、1ドル100円のときに、1万ドル買うとします。投資額は100万円です(100円×1万ドル=100万円)。そして、1ドルが110円になったときに、その1万ドルを全部売るとします。110万円の収入です(110円×1万ドル=110万円)。
すなわち、差し引きで10万円の利益になります。
この方法の問題点は、為替レートが上昇するか下落するか、事前に確定的には読めないということです。
今回は、ドルが100円から110円になりました。しかし、逆に90円になる場合、損してしまいます。これが難しいです。
収益源2:スワップポイント
スワップポイントとは、金利の調整です。例えば、円を売って米ドルを買うとします。米ドルの金利は、日本円よりも高いです。そこで、円を売って米ドルを買う場合、毎日スワップポイントをもらえます。
金利に近いイメージです。
スワップポイントの特徴は、毎日もらえることです。そして、日本と外国通貨の金利差が大きければ大きいほど、スワップポイントも大きくなります。
このため、スワップポイント狙いでFXをしている人は少なくないでしょう。
FXのリスクは何と言っても、為替変動です。為替変動は収益源ですが、自分の期待通りに変動しないと、すぐに損失になります。
また、自己資金よりも大きな金額で取引することもできます(レバレッジと言います)。そこで、大きすぎる額で勝負してしまい、資産を全て失うというパターンも散見されるようです。
ただ、資金管理ができないと危ないよというのは、FXに限ったことではありません。ソーシャルレンディングでも、株でも何でもそうです。よって、何事も「ほどほど」にするのが長生きの秘訣でしょう。
FXの特徴を概観しますと、ソーシャルレンディングの魅力が見えてきます。
ソーシャルレンディングの場合、途中で売却したり解約したりできません。このため、ソーシャルレンディングに参加中の案件につき、相場価格は存在するでしょうが、意識する必要がありません。
資金が戻る日を楽しみに待つだけです。
相場があると、価格変動がどうしても気になります。この場合、日常生活に多少なりとも影響が出るかもしれません。満期まで待つだけで良いというのは、ソーシャルレンディングのメリットの一つです。
ソーシャルレンディングの場合、商品ごとに違いはありますが、期待利回りは確定していることが多いです。
FXのスワップポイントの場合、短期金利情勢を反映して、大きさが毎日変わります。このため、FXで長期保有する場合の収益額は、事前に読むことが難しいです。
将来の収益が読めるのも、ソーシャルレンディングのメリットです。
ただし、利回りが確定しているために、一気に資金を2倍、3倍と伸ばすことはできません。FXならば、可能です(可能というだけで、実際にできるかどうかは別の話ですが)。
以上のとおり概観すると、ソーシャルレンディングの方が有利に見えます。一気にガツンと稼げないけれど、年利回りは3%~10%程度を見込めますし、資金を投じた後は放置できるからです。
資金を投じる前に、どの案件に参加するかについて、研究すればOKです。
しかし、ソーシャルレンディングにも、回避が難しいデメリットがあります。それは、投入した資金全額が戻ってこない可能性があることです。
ソーシャルレンディングとは、誰かにお金を貸し、借りた人が利子をつけて返してくれるという前提で成り立っています。しかし、お金を借りた人が返済してくれなければ、1円も戻ってきません。
これが、ソーシャルレンディング最大のリスクでしょう。
これと比較すると、FXの場合、相場が消滅して資金全額がなくなることは、想定しづらいです。ドル円相場は消滅する可能性があるか?と考えてみましょう。おそらく、今後もドル円相場は存在し続けるでしょう。
というのは、米ドルが消える可能性も、日本円が消える可能性も、両方ともほとんどないと断定できそうだからです。
ソーシャルレンディングに参加する場合、資金が返済されないリスクへの対応が、最も重要だと言えそうです。
ソーシャルレンディングのリスクに対して、最も簡単で、かつ効果的な対策は、1件当たりの投入額を小さくすることです。こうすれば、仮に返済が滞っても、他の案件でカバーできます。
また、1つの事業者に全額を預けるのでなく、いくつもの事業者でソーシャルレンディングをするというのも、資金分散として効果的でしょう。
さらに、案件や事業者の分散だけでなく、投資時期の分散も有効でしょう。投資資金を特定の時期に全額投入するのではなく、常に一部の資金を待機させておきます。
こうすることで、日本全体で何か悪い事件等が起きても対応できるようにします。また、優良案件が出る場合に、すぐ資金を準備できるようにします。
以上のとおり考えると、ソーシャルレンディングとFXは、性格が大きく異なります。そこで、ソーシャルレンディングで主に資産運用しようという場合も、少しだけFXに資金投入を検討できるでしょう。
この場合のFXは、宝くじのような感覚かもしれません。スワップポイントで毎日少しずつ稼ぎ、いつか大きな利益を得られたらいいな、という案です。
期待とは反対で損するかもしれません。その場合は、ソーシャルレンディングの収益でカバーです。
本来ならば、確実に大きく稼げる案件に、一気に資金投入したいです。しかし、将来のことを完璧に知るのは無理なので、仕方ありません。資金を分割し、リスクを少しずつ減らしながら資産運用を目指すことが、現実的な対応です。
なお、ソーシャルレンディングに加えてFXもしようと思うと、銘柄選択が大変だと感じるかもしれません。しかし、株式投資と異なり、FXの場合は銘柄選択(通貨ペア選択)で困る可能性は低めかもしれません。
というのは、一般的なFX業者の場合、取引可能な銘柄数(通貨ペア数)は、20種類~25種類くらいだからです。
さらに、毎日のスワップポイントを期待できる通貨ペアを選ぶ場合、選択肢はさらに少なくなります。
株式の場合、国内株だけでも数千種類以上あります。投資信託も、同数かそれ以上あります。そう考えると、FXの銘柄選択に要する精神力は、株式等に比べれば少なくて済むだろうと考えられます。
ソーシャルレンディング各社は、それぞれ独自の案件を持っています。このため、多様性があります。ソーシャルレンディング各社で口座を作って、案件が出るのを待ちます。
一方、FXの場合、どのFX業者も同じようなサービスを提供しています。このため、どのFX業者が最も有利なのか、分かりづらいです。例えば、売買手数料は多くのFX業者で無料です。
そこで、私たちにとって有利な機能を持っているFX業者をご案内します。
ヒロセ通商は、50種類の通貨ペアで売買可能です。一般的なFX業者の通貨ペア数は20台前半ですから、ヒロセ通商はとても数が多いです。
また、南アフリカランド/円や豪ドル/円などで、業界最高水準のスワップポイント(金利のようなもの)を提示します。よって、これらの通貨ペアを買って保有すれば、大きなスワップポイントを毎日もらうことができます。
一般的なFX業者の場合、最低取引数量は1,000通貨または1万通貨です。すなわち、1,000ドルや1万ドルです。FXはレバレッジを使えるとはいえ、少々大きな金額です。
しかし、SBI FXトレードの場合、1通貨から取引可能です。すなわち、1ドル、1ユーロから売買できます。1ドル売買しても100円台です。10ドル、100ドルといった金額の投資に対応可能です。もちろん、大きな数量の売買もできます。
以上が、ソーシャルレンディングと他の投資対象を比較するカテゴリでした。当サイトでは、ソーシャルレンディングの事業者を紹介しております。次のページで、掲載する事業者の一覧を確認できます。